バッキィーWatabe:essay vol.10

『なんちゃって弁証論法』の巻。

建築に関してド素人なように、“哲学”に関しても、同じくド素人です。なので、弁証論に関して、「テキトーなことを言ってやがるな」ということがあれば、どうか、笑ってお許し下さいませ。
ちなみに、ネットで検索すると、プラトンは「対話によって真実を追究していく哲学の唯一の方法論」と言ったとか、カントの言葉では「弁証論とは理性の二枚舌である」なんて表現が並んでいます。ま、シロートの僕の解釈で言うと、「よーするに、屁理屈合戦のことじゃん」と、ミもフタもない感じになってしまうのですが・・・。

学生時代、よくこの『弁証論ゴッコ』をふっかけてくる先輩がいて、その得意技に“永遠に的に到達しない弓矢”というのがありました。『発射された地点から的までの半分の距離を弓矢が進んだ』そして『残りの距離の半分を弓矢が進んだ』さらに『残りの距離の半分・・・』を延々とくりかえしても、弓矢は的に届かない。何故か、答えをしめせ。というもの。高校生だった僕は、即座に論破しました(チョット自慢)。『先ず、弓の到達点を“的の表面”にしているのがおかしい。的を貫いて止まったところまでの距離を“半分にしていけば”必ず到達する』。ね、正解でしょ?

で、何が言いたいのかというと、今回の結論は、「ブラウン管や内燃機関、内断熱と“届かない弓矢”との共通点」であり、「本当のブレイクスルーについて」です。
まず、二十世紀の最後まで残った“巨大な真空管”ブラウン管。最初は丸いモノクロだったものが、カラーに、平面になり、最後はかなりの薄型化も図られました。でも、ブラウン管の延長上をいくら追求しても、絶対に壁掛けTVという“的の向こう側”には到達できません。究極のブラウン管を求め続けた結果、会社がヤバくなりかけた例もありましたよね。

次に“エンジン”。これも『究極の一歩手前』まできています。でもガソリンなどの化石燃料を使う限り、いくら高性能化(ハイブリッドなど)しても、燃料電池車などの、“的の向こう側”には到達できません。
そして“内断熱”のマンションや病院、学校など。日本の技術者は優秀なんだから、きっと『内断熱で実現できる最高レベル』の直前まで来ているんだと思います。でも、“外断熱という、的の向こう側”へとブレイクスルーしないかぎり、絶対にクリアできない次元があると思います。

これまでの技術、概念の延長上で、その究極を追求することは“永遠に的に到達しない弓矢”を放ち続けるのと同じこと。的の向こう側へとブレイクスルーするためには、旧来の技術や概念とは全く違ったアプローチが必要だと思うのであります。

ふーっ、今回は「ちよっとマジモード」で疲れました。
次回は“第二次越冬隊”よりの報告、の予定です。


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投稿者 sotodan : 2006年05月23日 13:32