バッキィーWatabe:essay vol.08

「アンパンと神戸家具」の巻

“レストラン”じゃなく、“洋食屋さん”、“ベーカリー”じゃなくって“パン屋さん。”
そんな舶来モノをジャパナイズしたお店が、僕は好きです。
元祖パンの国に行っても、アンパンやカレーパンは(おそらく)無いと思うし、オムライスやハヤシライス、とんかつなども、きっと日本独自のものだと思います。

同じく、日本最古の歴史を持つ洋家具『神戸家具』もまた、見事なジャパナイズの例だと思います。
外国人居留地の住民から家具の修理などを依頼されるうち、宮大工や指物師といった職人さんたちがデザインを学び取りつつ、日本の暮らしに合うように“尺貫法”のサイズで作り上げた逸品の数々。

で、何が言いたいのかというと、“外断熱”もきっと、どんどんジャパナイズされて行くんだろうなぁ、というお話です。

前回「建築の世界には、何故、スポーツのように万国共通のルールがないのかしらん?」
という内容を書いたのですが、これって、一種の“鎖国状態”ですよね。
もちろん先駆者として田中先生や芝池先生を始めEiPCメンバーのメーカーさんやデベロッパーの皆さんが欧州事情などを伝え、日本で実践されてはいるのですが。まだ、
やっとこさ“欧米並みの発想の物件”がポチポチと出始めてきたところで・・・。
ふと思うに、これはまさに幕末から明治維新への流れとそっくりなのではないでしょうか。鎖国を破って英国船で密航した“長州五人衆”などの先駆者たちが、歴史を変えるキッカケを作ったワケで。(あ、欧州外断熱視察ツアーの皆さんは、“密航”したのではないので、念のため・・・)

それまで“幕府が絶対”だったという常識が、「黒船来航」でコロッと変わる。“鬼畜米英”だったハズが、1945.8.15を境に「ギブ・ミー・チョコレート」になる。この国って、けっこうドラスティックに変わってきた歴史があるんですよね。(バブル崩壊後もまた、しかり)。
外断熱の普及に関しても、何かのキッカケでコロッと事情が変わってゆくのでは、と、僕は楽観的に予測しています。
そして一般化、大衆化していくなかで、北海道から沖縄までの多様な気候に合わせて“ジャパナイズ”が進んでいくのだと思っています。

でも、それって、いつのタイミングになるのでしょうか?ひ弱で酒飲みの僕は、“その日”を見ることが出来るのかどうか・・・自信、ありません。トホホ。

さて次回は「尊敬する“年下のアニキ”」の巻の予定です。


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投稿者 sotodan : 2006年04月17日 15:46