バッキィーWatabe:essay vol.07

『WBCと外断熱』の巻。

えーっとですね。「ワールド・ベースボール・クラシックと、外断熱に何の関係があるんじゃい、コラァ!」というツッコミは、十分に覚悟してのタイトルです。
オリンピックにサッカーW杯、そして今回のWBC。それぞれ国は違えども、同じルールの下に競い合うのがスポーツですよね。(そのルールを捩じ曲げるアホ審判がいたりする、という話は長くなるので、また別の機会に)
それにしても、日本に二回も勝ちながら、決勝に進めなかった韓国チームの皆さんの心中はお察し申し上げます。

ところで、“建築の世界”には、何故、万国共通のルールが無いのかしらん?というのが、今回、僕が申し上げたい内容です。
何度も言うけど、スポーツのルールって万国共通ですよね?あと、音楽や美術もまた、世界共通言語。なのに、どうして、建築のルールは違うの? 誰か教えて,と思っていたら・・・。
先日、Eipcの“意見交換会”で理事長からお話があった折、「なるほど」と、目からウロコの思いをしました。お話の内容を要約すると、「日本での基準は、戦後の住宅不足に悩まされていた頃の“最低基準”を引きずっている。私たちEipcは、それさえクリアすればいいという発想ではなく、より高い理想を求めた基準を提示すべきではないか」と、いうもの。
そうか、そういうことだったのか。しかも、その最低基準すらクリアしていない“ごまかし物件”を作り、売りつけようとする輩すら、いる。結果、劣悪な住環境の中、アトピーや喘息で苦しむおチビちゃんや、体調を崩すご老人がいるという、事実。

家で過ごす時間が多い、そして床に近い所に寝かされている“弱者”にとって、結露によるカビやダニなどのハウスダストいっぱいのお部屋が、カラダにいい筈がありません。ところが、抵抗力があり、家にいる時間が少ない大人たちは、そのことに気が付きにくいのでは、と、思います。

また「ドイツでは、日本の次世代省エネ基準よりもはるかに高いレベルをクリアしないと、新しい建物は建てられないという、国の決めたルールがある」という話をすると、「でも、コストが・・」という返事を聞くことになってしまう場合が、多くあります。高級車に乗ったり、お洒落にお金をかけたりする人ですら、住宅を検討するときに値段で選んだりする。

前回、「マニュアルを守るだけの、ファレスやファーストフード」と「職人が腕を振るった一流料理」の例えを書いたのですが、そこに値段の差があるのは、当たり前。まして住まいというのは“一生で最大級の買い物”です。いいものを、長く使う。それこそが、“お買い得”だとおもうのですが・・・。

グローバル・スタンダードという言葉、何だか経済面でばかり使われている印象があるんだけれど、さて、建築の世界でも本当の“世界基準”が出来るのは、いつの日なのでしょうか。
次回は、「アンパンと神戸家具」の予定です。(また、「外断熱と何の関係がある?」という声が聞こえてきそうですが・・・)


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投稿者 sotodan : 2006年04月04日 18:00