バッキィーWatabe:essay vol.06
『オイラは料理人(?) 』の巻。
今回の結論は、「外断熱マンション住民の皆様にお願い」です。例によって“脱線しつつ”の文章ですが、どうか最後までお付き合い下さい。
僕は、自分が出来ない職人技を、軽々とこなすプロの方々に、無条件で尊敬の念を抱いてしまいます。例えば、今住んでいる古民家の“再生”にあたって、目の前でその技を見せてくれた大工さん、左官屋さん、建具屋さん達。世の中、悪質なリフォーム業者がはびこっているというのに、実に良心的な手間賃で良い仕事をしてくれました。大家さんのお祖母さんが亡くなってから、約二年間も放置されていたボロ家が(予算の都合上、室内側だけだけれど)見違える程に変身していく様子は、正直、感動的ですらありました。
あと、様々な食材をスパッと捌き、見る見るうちに美味な一皿に仕上げる料理人も、尊敬します。
というのも、僕は本業の方で、常に“言葉の料理人”でありたいと、願っているからです。クライアント(依頼主)の技術者が「これは、いかに画期的な商品であるか」を熱く語っても、そのままの言葉では、ユーザーには飲み込みにくいモノ。
その言葉の素材を「ひと口サイズ(キャッチフレーズ)」に加工したり、リズム&テンポ良く「フルコース(ボディコピー)」に料理できたら・・・。と、いつも思っています。もちろん、まだ「オイラの腕は一流の職人芸だぜ」という域に達していない事は、重々本人が自覚しております。ただし!たまには“自信作”と思う原稿が出来上がったりすることは、あります。
ところが。そーゆー時に限って「俺はこう見えても学生時代、ちょっとした文学青年でね」なんて言い出し、こちとらプロの文章をグシャグシャにいじりたがる人物が登場したり、します。(大企業勤務、一流大学卒の人にありがち)
似た例として、一昔前“廻らない寿司”(キャー、贅沢!)に行ったときのこと。お隣に座った外国からのお客さんが、シャリが真っ黒になるほどお醤油をドボドボとかけて食べているのに遭遇したことがあります。写真付英語メニューで注文を受けつつ、せっかく腕によりをかけて作った握りが、目の前で真っ黒けになっていくのを職人さんが苦笑いしつつ見ていたのを憶えています。
で、やっとこさ“外断熱”の話です。Eipc会員のK藤さんから聞いたのですが、彼はK和地所の外断熱マンションの建設現場を見学に行ったことがあるそうです。そこで目にしたのは、棟梁の実に厳しいチェック、そして若い衆が真剣に頑張っている姿勢。「いくら建築家の先生がいい図面を書いても、それをカタチにする現場の職人に腕が無ければ意味がない。あの現場は、本物の職人がやっていると感じた」とのこと。
“最低限の基準さえクリアすればOK”という発想で建てられているマンションやビル、住宅は、料理に例えるなら「マニュアル通りに作るだけ」のファミレスやファーストフードのレベル。一方、Eipc会員各社が建設を続ける「次世代省エネ基準など、はるかに超えたレベルを追求している」外断熱マンションの数々は、いわば職人さんが作るお寿司や会席料理の次元ではないかと思うのです。
ただし。さっきのお醤油ダボダボの例のように、せっかくの職人による“一流の品”も、食べる側、使う側によっては、台無しになる場合も。
そこで、お願いです。「外断熱マンションの住まい方」は、住民の皆さんが立ち上げているサイトで様々な工夫が提案されていますが、どうか、そのノウハウをギュッとまとめてEipcのHPにご寄稿いただけないでしょうか。なんたって「百聞は一住に如かず」(あ、コレ、今勝手に作った造語ですが・・・)。ぜひぜひ、お願いを申し上げます。
さて、次回は「WBCと外断熱」の予定です。
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投稿者 sotodan : 2006年03月28日 13:13
