渡部政一の言わせてもらいます Vol.10

『異分子と本流の分岐点 』の巻、の後編です。

ホームルームの時間があり、先生が「学級委員を選びたいと思います。立候補する人は?」と聞きました。当然のように、誰もいません。このクラスでは、例のガキ大将が腕力の強さだけでなく“PTA会長の御曹司”という立場もあり、無条件に彼が「クラスのリーダー」だったのです。と、その時。女子のリーダー格の子が手を上げ、「先生!私は渡部君がいいと思います!」と発言したのです。僕は目が点になりました。
「ソンナ役目、ヤリタイト言ッタ覚エハ、ナインダケレド・・・」と。
結局、投票となり、数票の差で(何だか最近の国会の話みたいですね)
僕が選ばれてしまったのです。
先生は少し驚いた様子で「転校してきたばかりなのに、随分と人望があるんだねぇ」といいました。すると、「先生!渡部君はT子ちゃんがイジメられそうになった時、身体を張って守ってあげたんです!」と女子から声があがりました。
たったの一日で(僕がボコボコにされたカッコ悪いエピソードの)口コミは、クラス中に広まっていたワケです。

――何故、小学校時代の自慢話を延々とやっているんだ?というツッコミが来そうなので、このあたりで話のオチに入ります。

“異分子”が入ってくるまで、何年間も常識であった「男子は乱暴、粗暴で当たり前」は、この日を境に非常識、つまり「カッコ悪いこと」になりました。「弱いものイジメ」なんて、論の外。ということが、クラスの新しい常識になりました。
この体験を思い出す度に、最初は異分子というか、少数派であった存在でも、それが"正しい、そして快いもの"である限り、ある日突然”本流”となる時が必ず来ると思う、今日この頃なのであります。

というわけで、次回は「”快”と“不快”について」の巻の予定です。


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投稿者 sotodan : 2005年09月14日 11:50