EAE 外断熱ガイドラインを翻訳出版しました

 EAE(欧州外断熱協会)外断熱施工ガイドラインの出版にあたって

 NPO法人外断熱推進会議が発足し、10年が経過した。外断熱工事はドイツで始まり発展してきた。わが国ではその施工経験がなかった事から、見よう見まねで行う事が普通であった。1975年に当時の通産省が主導して行った国家プロジェクト「サンシャイン計画」の太陽熱を利用して給湯・暖房・冷房を行う実験住宅で本格的な外断熱工事を施工した時には使用材料の一部をドイツから直輸入して行った。まさにドイツの工法をそっくり真似るやり方であった。  

その内に「このように改良すればもっと安く施工できるはずだ!」との意見も出るようになり、わが国でも様々な外断熱が提案されるようになった。しかしドイツで長い時間をかけて確立された外断熱工法はフラウンホーファー研究所で長期に亘る耐候性試験を経て確立されたものである。わが国で頭の中で考え、提案された工法の多くは時間の経過と共にひび割れが入ったり、剥落を起すなどの事故を伴った。どうしても健全な外断熱工法をわが国で確立するには信頼のおける規格が必要であった。当初はドイツ工業規格DINに様々な外断熱工法に関する規格があった。これもEUの出現により、他の欧州の国の意見も入り欧州規格ENへと変化していった。

(中 略)

201210月25日にフランスのシュトラバーグで第2回の欧州外断熱フォーラムを開催した。筆者も招待を受けこのシンポジウムに参加した。このフォーラム開催に先立ち同協会は外断熱工法のガイドラインを出版した。

筆者は先方と交渉し、NPO法人外断熱推進会議はその会員ではないにも関わらず、翻訳権を得ることに成功した。これもNPO法人外断熱推進会議がコツコツと地味ながらも正道を歩み外断熱普及への努力を怠らなかった事が欧州外断熱協会に認められた事によるものと考える。

本ガイドラインの前書きには次のように記述されている。

50年以上複合断熱システム(ETICS)は、建物に求められる暖房用エネルギーの削減に大きな貢献をし、最近では、それらをほぼゼロと最小限にしている。実際的な経験から、

最終的にシステムの成功4つの柱に委ねられる。」

それは

  1.    設計の品質

  2.    製品の品質

 3.    施工の品質

 4.    システムの概念の重要性

であるとしている。

欧州外断熱協会(EAE)のご好意に感謝申し上げるとともに、このガイドラインが活用され、業界のよき手引きとなる事を期待する。

お茶の水女子大学 名誉教授 田中辰明

2013年12月吉日

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投稿者 sotodan : 2013年12月 2日 10:08