北海道外断熱セミナー報告(その2)

セミナーは、ノンフィクション作家・山岡淳一郎さんの基調講演、『地球にやさしい家の住み心地 外断熱体験をもとに語る』で始まりました。

101120_4.jpg(基調講演、『地球にやさしい家の住み心地 外断熱体験をもとに語る』)

山岡さんの講演は、自身が出版に関与した「100年マンションの誕生」(江本央著)にふれ、外断熱との係わりについて話しました。その後、週刊朝日に連載された外断熱取材に触れ、北海道の外断熱の歴史についても話をされました。


101116_100nenbook.jpg(「100年マンションの誕生」江本央著)

101116_kaerukabook.jpg(北海道の外断熱の歴史について書かれている「外断熱は日本のマンションをどこまで変えるか?」)

また、5年前に新築したRC外断熱工法(繊維系通気層工法 壁断熱厚さGW125㎜、複層樹脂サッシlow-e仕様、熱交換換気)による自宅(東京都)の建設過程と建設後の温熱環境について話しました。さらに、東京都墨田区の外断熱マンションにおけるオーナー家族の話、長野県茅野市の無暖房介護サービス施設、沖縄県那覇市の外断熱マンションに暮らす二組の家族の証言、外断熱推進会議が外断熱設計・積算・監理を行った八王子市のホームタウン南大沢(10棟 146戸)の外断熱改修、スウェーデン・イエテボリ市の団地再生など具体的な事例を紹介しました。

//////////////////////////////////////////////////////////////////
◆講演内容要旨
『地球にやさしい家の住み心地 外断熱体験をもとに語る』
 2010年11月20日   山岡淳一郎

①北海道が教えてくれた外断熱
・結露、カビが消え、建物が長もちする―外断熱との出会い
・欧州、北米、アジア......どこでも当たり前の外断熱が日本では普及しない
・なぜ コスト高? 既得権の壁? 情報不足? 文化の違い?
・外断熱の住み心地を語り継ごう
②東京の小さな外断熱住宅
・立地と建て方
・冷暖房はほとんど使わない―1階、2階 四季を通して室温がほぼ一定。
・ただし、3階はちょっと暑い―煙突効果で暖気が上へ。
高い位置に窓がほしかった。
教訓「家の周りと内部の風、空気の流れをつかんでおこう」
②取材で出会った「地球にやさしい家々」
・墨田区の外断熱住宅
・杉並区のエコ住宅
・新庄市の古民家再生
・茅野市の省エネ老人介護施設
・沖縄の外断熱マンション
③「狙われるマンション」から「長く、安心して暮らせるマンション」へ
・マンションに迫る「ふたつの老い(建物の老朽化、住民の高齢化)」
―築後30年超のマンションが、100万戸に達する
建て替えを狙う、管理業務を狙う、さまざまな勢力
・維持管理が命綱―コミュニティ(人間関係)がマンションの価値を決める
・大規模修繕に合わせた「外断熱改修」
・外断熱は、標準的な基礎技術
・ユーザーのネットワークが鍵
・北海道にこそ、外断熱はふさわしい

//////////////////////////////////////////////////////////////////

P1150351.JPG(講演する山岡淳一郎さん)

1時間を超える講演でしたが、参加者は熱心に聞き入っていました。


P1150363.JPG
(山岡さんの話を真剣に聞く参加者)

◆会場からの声~山岡淳一郞氏の講演について
・大変参考になり良かったです
・外断熱の建築による、入居者の居心地が良いという話し
・興味深く拝聴しました。ありがとございます
・外断熱工法による利点がよく分かった
・今後新築する建物は全て外断熱にするように建築基準法を改正してほしいと思います
・分かり易かった
・再認識した
・くだけた話し、ちょっと笑えるエピソードを交えてほしいと思う。何に強く関心を持ったかについて、パネルディスカッションでの話しが良かった
・外断熱への意識づけの面でわかりやすく話していただけたと思う
・外断熱への取り組みの経緯、着目についてよく理解できた
・大変聞きやすがったです。一般の方への外断熱工法の説明、とてもわかりやすいものでした。
・容易に理解できた
・参考になりました
・技術的に評価されていた、外断熱工法が停滞した理由が時代背景を交えて紹介されわかりやすかった。実際に外断熱住宅にお住まいになつての感想が聞け、意義深かったです。
・広い範囲の実例からのお話でしたので、一般ユーザーにはわかりやすかったと思います。
・一般ユーザー向けにわかりやすく、ご自身も外断熱の住宅にお住まいとの事から紹介いただけ良かった。
・外断熱に関わった経験を興味深く聞けた。狙われるマンションを購読していたので、人柄もののとらえ方、考え方が実感をもって受け取れました。参考になりました。
・わかりやすく納得できる講演でした。今後も機会があれば出席したい。
・実際に外断熱のマンションに済んでの体験を語ってもらい良く理解できた
など


101120_5.jpg(山岡淳一郎さんの新作、「亀井静香 支持率0%の突破力」)


次に、外断熱推進会議理事であり、外断熱推進会議北海道支部支部長の藤本哲哉より「『すばらしい外断熱マンション生活』外断熱とは・・・」と題した講演がありました。

101120_6.jpg(講師紹介 外断熱推進会議北海道支部支部長 藤本哲哉)

P1150339.JPG

講演内容は、外断熱工法と内断熱工法の違い、外断熱工法の施工事例、外断熱工法の素晴らしさについてわかり易く説明しました。


01表紙.JPG(Happy sotodan Life 『すばらしい外断熱マンション生活』)


02.JPG(外断熱工法とは 藤本哲哉)
 

◆会場からの声~講演2「外断熱マンシヨンの素晴らしさ」について
・外断熱工法による利点がよく分かった
・室内温度が一定でヒートショックを防ぐことができるのは魅力的に感じました
・優れた工法と思う
・再認識した
・良い話しであった
・外断熱の利点を理解できた
・山岡さんのあと、実例をふまえて、こちらも一般の方にとってはわかりやすい説明だったと思 います。
・図の比較がとても理解できました。実例写真はわかりやすいです。
・外断熱、内断熱の比較データーをより多く用いていただくとさらに分かり易くなり良いと思います。
・ハード面を中心に詳細にわかりやすく説明されていた
・当マンションも3年前に改修したが実感しています
・いろいろなマンションの実例を引き出して講演されたので、外断熱の素晴らしさが伝わってきた。
など


次に、外断熱推進会議北海道支部会員で北海道外断熱セミナー実行委員会委員長の大橋周二より『マンションの外断熱改修』(2棟の事例紹介)について講演がありました。

oohashi.jpg(講師紹介 北海道外断熱セミナー実行委員会委員長 大橋周二)
P1150383.JPG

講演内容は、今年札幌市内で実施した北区における20戸の外断熱改修事例、東区における61戸の外断熱改修事例を詳しく説明しました。


N20ms.jpg(北区の20戸のマンションの外断熱改修)


E61ms.jpg(東区の61戸のマンションの外断熱改修事例)

◆会場からの声~講演3「外断熱改修の事例紹介」について
・参考になりました
・具体的事例について非常に分かりやすく良かった
・今後建物を長期で維持しいく上で必要な改修だと思いました
・興味深い
・良かった
・バルコニーと窓周りの納まりが理解できた
・もっと評価事例を聞きたかった
・補助金に関する説明と全体コストのお話があれば、時間が足りなかった
・改修方法についての知見が得られた
・実例、大変参考になりました。今後も外断熱改修の普及に向けて当社も今以上に推進して取り組んでいきたいと思います。また勉強させ下さい。
・今冬を経験することにより効果を実感すると思います
・既存マンションの断熱改修工事は今後需要が増えてくると思います。先駆的な取り組みで意義深いお話が聞けました。綿密な打合せの上で開始された工事でも現場打合せ、試行的な取り組みが要求される、難易度の高い工事であると感じました。外断熱改修用の部材開発も必要だと思います。外装材の耐久性、耐震性の検証が今後の課題と思っております。
・事例写真からいろいろな場面ての応用の案としてヒントをいただきました。時間が短く感じられました。
・施工写真や施工後の体験談などでわかりやすかった。一般ユーザー、マンション管理組合向けの話しとしては、金額の話しも具体的なものがあれば説得力が増すかもしれません。諸事情、難しいと思いますが。
・実例なので参考になりました
・外断熱改修の事例を写真等を出されて参考になって良かった。改修の納まり等が多数あって良かった。
など

つづく


戻る
ページトップ

投稿者 sotodan : 2010年11月29日 10:05