各国の外断熱事情 米国 事務局長 堀内正純

このページは 機関紙外断熱通信第2号「各国の外断熱」 を元にWEBページとして公開しました。

堀内 正純(外断熱推進会議事務局長)

ハリケーンや地震など日本と似通った米国

今日、我が国において米国発の外断熱工法を採用する現場が増えている。昨年、2月5日より19日までの15日間、米国とカナダの6都市を回わり調査北米の外断熱事情を調査してきた。

米国・カナダでの調査内容・活動の主たるものは、

1.EIMA(米国EIFS産業協会)とEiPC(外断熱推進会議)との技術会議

2.日本の温暖地域の気候と似通った米国南部の大都市アトランタにおける外断熱調査

3.高性能外皮(外断熱)の屋外暴露試験場(NET)の調査

4.ORNL(オーク リッジ国立研究所)に置ける調湿・防水工学に関する講義とクールルーフ研究の最前線調査

5.北米におけるEIFS(湿式外断熱工法)の建築実態調査

の5点に集約出来る。


バックヘッドの高層マンション ジョージア州アトランタ

我が国では「外断熱は北海道や北欧・ドイツなどの寒冷地のもの」、「温暖地では内断熱のままでも良い」という考えを持っている行政担当者や建築関係者も数多い。しかし、米国は広い国土を持ち、極寒冷地域(アラスカ)から蒸暑地域(マイアミ)まで様々な気候区を備えている。さらに、ハリケーンや地震など日本と似通った気象条件にある。その米国においてはEIFS(湿式外断熱工法)による外断熱の建物が数多く建てられている。更に、EIFS(湿式外断熱工法)は、コンクリート建物に限らず鉄骨造や木造の外皮にも採用されている。

我が国と異なるところは、建築外皮における瑕疵発生を予防するため、産官学の連携で屋外暴露試験場(NET)をつくり、熱湿気同時移動や防水について試験を行っている点である。

また、その試験成果をコンピュータプログラム"WUFI/ORNL"に反映し、外皮の熱・湿気・防水性能評価を実務設計に役立てている。

近年、米国ではエネルギーの安全保障の観点からゼロエネルギーホームや外断熱性能の向上に努めており、民間のマンションやビル、病院からショッピングセンターまでEIFS(湿式外断熱工法)はその意匠性、省エネ性により高く評価されている。

堀内 正純(外断熱推進会議事務局長)

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投稿者 hpnew : 2009年2月24日 00:48