日本建築学会、熱環境部会2007年 2月 3日(土)のお知らせ

2007年 2月 3日(土)に日本建築学会、近畿支部、 2006年度 第2回 熱環境部会「 米国・中国におけるEIFS外断熱の最新技術動向」が開催されます。

主催
日本建築学会 近畿支部 熱環境部会
共催
京都工芸繊維大学外断熱研究会
日時
2007年 2月 3日(土) 13:30 - 17:30
会場
京都工芸繊維大学 松ヶ崎キャンパス 東1号館 E111講義室(定員100 人)
発表言語
英語(発表・質疑応答共に同時通訳されます)
備考
参加無料,一般来聴歓迎.
アクセスは http://www.kit.ac.jp/01/01_110000.html
申込(連絡)先
京都工芸繊維大学大学院 芝池英樹( Hideki.Shibaike@dad.kit.ac.jp
(氏名,所属を記して「Subject:熱環境部会」でメールにて申し込み下さ い.)

■ 主旨

 地球温暖化防止のためのCO2削減や化石燃料の有効利用の観点から,建物の高断熱 化が強く求められています.欧米や中国では,省エネルギーで高品質な室内居住環境 実現のために,建物の外断熱化が広く普及しています.その外断熱市場で最大のシェ アを占めるのが,EIFS(Exterior Insulation and Finish Systems)と呼ばれる工法 です.第二次大戦後のドイツで戦災建物の復旧・補修を目的として開発され, 1970 年代に米国に渡り,今では各国で広く利用されています.わが国でも,先の建築基準 法改正で,防火性能を備えた適正工法として認められ,実績が増加しています.

 米国では今,EIFSの超高層集合住宅が多数建設されており,EIFS産業協会が主導 し,防水・防露性能の優れた次世代EIFSの技術開発が推し進められています.自然暴 露実験棟を建てて性能検証のために実験データを集積し,外皮熱・水分性状の数値的 評価を普及させるための材料物性データや実験データの整備を進め,また最良設計ガ イド等の参考図書を整備して,実務家の設計環境向上に貢献しています.活発な技術 開発が続けられているのは,1990年代初めに北米で起きた EIFSの雨水侵入による瑕 疵問題が影響しています.次世代EIFSの高い防水・防露性能を消費者にアピールして 市場シェアの回復・拡大を狙ったもので,EIFSへの信頼は急速に回復して来ました.

 また中国では,政府が,ドライビットシステムズ社(米国)の協力を得て,10年前 から率先して外断熱技術の導入準備を推し進めてきました.現在では,EIFSを対象と した図面,試験方法,品質検査の各国家規格が施行され,外断熱(EIFS)の普及が急 速に進展し,既に10,000,000㎡の建物の建設・改装に利用されています.EIFSにより 冷暖房エネルギー消費が削減されるだけでなく,結露の生じにくい高品質な室内環境 が実現されています.

 この度の熱環境部会では,米国EIFS産業協会(EIMA)事務局長Klamkeさんと北京ド ライビット化学建築材料社総支配人Peevlerさんをお招きして,防水・防露性能を中 心にEIFSの研究開発と設計・施工法の最新情報をご紹介頂きます.上述のような進展 著しい米国・中国のEIFSに関わる研究開発状況を,最新の建築実務事情等を交えて, 詳細かつ平易に解説頂きます. LOHAS(Lifestyle of Healthy And Sustainable)を 実現する上でのEIFSを含む高性能外皮技術の重要性について,来聴者を交えた活発な 討論が展開されることを期待しています.

■ プログラム

開始時刻所要時間内容/発表者(所属)
13:3005 min開会の挨拶 /森山正和(神戸大学,部会主査)
13:35 10 min主旨説明と講演者紹介 /芝池英樹(京都工芸繊維大学)
13:4590 min講演1「米国でのEIFS技術開発と防水・防露性能」
/Klamke, Stephan E. (EIFS Industry Members Association)
休憩
15:2590 min講演2「中国でのEIFSの建設状況と外皮性能」
/Peevler, Roger W. (Beijing Dryvit Chemical Building Materials Co. Ltd)
休憩
17:0020 min総合討論
17:2010 minまとめ,部会連絡と閉会の挨拶 /芝池英樹(前出)

■ 講師紹介

  1. Klamke,Stephan E.,EIFS Industry members Association, Executive Director
    建設および建材会社役員として45年超の経験があり,現在はEIFS産業協会事務局長. 次世代EIFS技術の研究開発と普及・啓発を指導している.製品試験法の開発,規準策 定や検査プログラムに関しては業界内助言者も勤める.最近では,企業や米国エネル ギー省に働きかけて研究開発資金を確立,建築外皮の防水・防露性能の向上と検証を 目的とする自然暴露実験(NET)の産学官連携プロジェクトを実現させた.ヴァージ ニア州では,実務者を対象とした業界内教育プログラムや 3日間EIFS研修プログラム の講師も勤める.前職では,プラスチック管協会の専務理事,建設プラスチック協議 会支配人も歴任し,プラスチック工業会を通してプラスチック建材の認定規準策定に 関与した.即ち,発泡プラスチックの耐火性能判定基準として,現在すべてのモデル 条例で用いられている実大火災テストの実施要領開発に貢献し,建設事業でのプラス チック部材活用を推進した.
  2. Peevler,Roger W.,Beijing Dryvit Chemical Building Materials Co. Ltd, General Manager
    EIFS技術で世界を先導するドライビットシステムズ社の中国現地法人,北京ドライ ビット化学建築材料社総支配人で,6年前に現職として北京に着任.現地製造プラン トを創設し,市場の開拓に努め,黎明期から中国でのEIFSの普及・発展に貢献.ドラ イビットシステムズ社での勤務は18年を越え,海外勤務となる前は,国際販売事業 部門のアジア・中東地区担当責任者として5年間勤務.同社に国際事業部門が確立さ れる以前は,他の経営管理業務も担当していた.なお,ドライビットシステムズ社に 勤務する以前にも,工業化学産業でアジア事業責任者としてシンガポール5年,サウ ジアラビア4年,さらに中東地区事業責任者としてUAEのドバイに3年滞在という豊富 な在外経験を持つ.

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投稿者 hpnew : 2007年1月22日 17:27