『外断熱工法』工事現場見学会のご報告

平成18年7月9日(日)に開催された『外断熱工法』工事現場見学会の様子をご報告いたします。

見学会内容
  1.講演 改正介護保険法と高齢者福祉施設について 「講演資料」参照
  2.説明 建物概要と外断熱工法について 「建物概要」参照
  3.見学 外断熱工法の湿式及び乾式の施工現場
  4.質疑応答

NPO主催で大阪府堺市にて大阪府建築士会向けに外断熱現地見学会を開催しました。
老人向けの高級賃貸マンションです。

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建物概要pdf

講演資料pdf

当マンションの仕様はRC3階建てで
1.壁バルコニー部ドライビット厚100mm・妻壁LLH外断熱構法100㎜・エントランス、風除室RCB100㎜
2.屋根乾式外断熱防水厚150㎜、土間XPS100㎜
3.開口部樹脂サッシ、Low-EペアガラスでH4とH5等級
4.換気は第1種ですが2・3階は熱交換なしです。

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当初は30名くらいの来場を見込んでいましたが有料にも拘らず60名以上の申し込みになり途中で申し込み活動を中止しました。質問もかなり高度なものが最近は増えてきました。その中で特筆すべきものをひとつ紹介します。

Q:次世代省エネルギー基準でも平成18年基準でも外断熱の断熱材厚みは本現場の半分以下だ。なおかつ 18年基準では内断熱は熱橋補強を義務つけているが、外断熱は必要ないという判断になっている。にもかかわらず熱橋補強を徹底しているのは無駄と思うが・・・

A:これは建物をどの時点で評価するかということだと思います。現状の省エネルギー基準ではそのとおりなのですが、建物を長く使いたいという目的でコスト高にもかかわらず入居者のために外断熱を採用したわけですから長期的なスパンで見れば断熱厚みは厚いにこしたことがないわけです。
10年20年先にこの建物を振り返って、いい性能を持った建物だったといえるのではないでしょうか。
厚みによるコスト高は2倍になったからコストも2倍というものではありません。(NPO)

A:日本の建物は常に行政指導で行われてきましたが、外断熱に関しては行政よりも民間が先行している感があります。
デザインの陳腐化はまだ許せますが性能の陳腐化の繰り返しはそろそろ卒業してもいいのではないでしょうか。
私は日本の気候の場合、冷房付加なども考えればこれくらいの厚みが最適な厚みといえると思っています。(芝池博士)

A:弊社は神戸と垂水に体感ルームを2戸作っています。神戸は120㎜のグラスウールですが、垂水は40㎜のドライビットにしています。
垂水の方は内断熱の断熱材と熱貫流率をあわせるために40㎜にしました。昨冬のデータでは夜11時にヒーターを切って翌朝に計測しますと120㎜の方は2℃しか下がらないのですが40㎜の方は6℃下がっています。室温を23℃にしても翌朝17℃と21℃では体感的にかなり違いがあります。
今の省エネルギー基準とこの建物の差はこういう数字でも出すことができます。
 (信和住宅販売・清瀬氏)

ほかの質問で、外断熱と開口部についてありました。

A:開口部は樹脂でないといけないのか。H5の性能のものはコストが高くつきすぎる。

Q:要はバランスだと思います。高野山のように壁の性能がよくなったので窓に結露が集中することがあります。結露は弱いところに来ますので、バランスを崩すと集中的に発生します。
費用対コストを考えるとH3でも良いのではないかという考えで、H3クラスを多用されている設計士もいらっしゃいます。

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投稿者 hpnew : 2006年7月14日 16:58