ハンス・エーク来日講演_終了しました

人類史上初の『無暖房住宅』を実現させた、建築家ハンス・エーク氏が来日、講演します。

「壮大な失敗」から出発した、『無暖房住宅』への道程。
古人が洞窟で焚き火をした時代から、暖炉、そしてセントラル・ヒーティングやエアコンへ。人類史上、住まいには“暖房”がつねに必要とされてきました。 ところが、北欧のスウェーデンの地で、“全く暖房を必要としない住宅”を実現させた建築家がいます。彼の名は、ハンス・エーク。 第1次オイルショック後、彼は仲間と建築設計事務所を立ち上げて、「環境に配慮した住宅を建てて欲しい」という依頼を受けました。しかし、ソーラーパネルや蓄熱器、ヒートポンプと24個の換気弁など、とても複雑な構造となってしまい、大失敗に終わったのです。


講演中のハンス・エーク氏(右)と、通訳の友子・ハンソン氏(左)

シンプル・イズ・ベスト。結論は『外断熱』と『熱交換換気』の充実。
依頼人からの「ハンス、私たちは“こうすべきでない”という例を集められたのよ。今後きっと役に立つわ。私は後悔していません」という言葉に救われ、奮い立った彼は『建築物理学』の観点から“家そのものの熱の損失を防ぐべきだ”という、シンプルな発想に立ち返ります。複雑なメカニズムに頼ることなく、究極の省エネ住宅づくりを実践しました。 その建築哲学は人類史上初の『無暖房住宅』というカタチへと見事に結実し、現在、住民に快適かつローコストな暮らしを提供しています。研究の着想やプロセス、試行錯誤など、具体的な内容については、来日時の講演にて、ぜひお確かめください。


無暖房住宅


無暖房住宅

日本でも『外断熱』について考える、大きなキッカケに。
開放的な木造住宅から、高気密と断熱性を備えたコンクリート住宅へ。高度成長期、そしてオイルショック後の日本の住宅事情の急激な変化は、大きな課題を孕んでいます。 その第1は、「ほぼ99%のコンクリート建築が“内断熱”で施工されている」ことにあります。室内側に発泡ポリウレタンなどの断熱材を吹き付けるこの工法は、欧米では今や「あり得ない」非常識なものです。一方「コンクリート建築全体を、断熱材で覆う“外断熱”工法」は、環境のため、そこに住まう人の快適さのために、当然の事として採用されています。 今回のハンス・エーク氏の講演が「かけがえのない地球環境を守る」視点から、「外断熱」「省エネ」さらに、「断熱資材」や「高性能サッシ」について考える機会の一助となれば幸いと考えます。
EiPC外断熱推進会議 ハンス・エーク日本講演実行委員会


スウェーデン外断熱施工現場


ドイツ外断熱施工現場

無暖房住宅とは
建物の壁・屋根・窓・換気の性能を極限まで高めることにより、極寒の気候下でも暖房機器を全く必要としない住宅のこと。人の体温や照明機器などの熱を有効利用することによって、20℃〜26℃の快適な室温を保つことができます。 高性能な外断熱マンションは、無暖房住宅への道程です。
Hans Gustaf Eek(ハンス・グスタフ・エーク)
1948年6月1日 スウェーデンのエークシュー生まれ。1967年イエテボリ大学の理論物理学部。1974年チャルマシュ工科大学の建築設計学部修士課程を卒業。工学修士と建築設計家(SAR)。 地理学者である友人から、「人間の住む地球は、薄いリンゴの皮のようなものであり、そこに人間の命や営みがある。化石燃料の使用で、地球の温度が上昇している。」との話を聞き、環境をテーマとしたEFEM設計事務所を1974年に仲間と設立。 1999年度から“イエテボリ2050”のコーデイネーター。その活動を評価され、2003年度イエテボリ国際環境賞を受賞。『新しいエネルギーを考える前に、エネルギーを使わない住宅を建てることが重要である。』(無暖房住宅) 活動の範囲はスウェーデンや北欧内にとどまらず、ドイツや欧州全土にも及んでいる。
友子・ハンソン
スウェーデン・イエテボリ市に在住。通訳、翻訳に加え、社会福祉や市の公共関係に詳しい作家としても活躍。 著書は「お母さんが子どもになった」(訳 講談社)、「欧米の介護現場」(共著 一橋出版)、「スウェーデンからの報告」(共著 訳 筒井書房)、「今、なぜ痴呆症にグループホームか」(共著 訳 筒井書房)をはじめ、多数にのぼる。

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投稿者 hpnew : 2005年2月20日 02:50